運行管理者に必要な６つのスキル

運行管理者という業務は、実は非常に多くのスキルが必要です。

その中から、僕がこれは必要だ！という６つのスキルを紹介します。

それは、もちろん最初から備わっている必要はありませんが、意識して身につけていかなければなりません。

リーダーシップ能力

まず、一番必要なのは、このリーダーシップ能力でしょう。
運行管理者が一番接するドライバーを、いかにリーダーシップを発揮して、安全に運行してもらうか。
これが一番の仕事だからです。

リーダーシップ＝支持をする人　ではありません！

ここでいうリーダーシップとは、みんなをまとめて、全体のベクトルを合わせて目的を達成するために人です。

ドライバーという職業は、車に乗ると、経営者と言われる程、個人として働くことが多い職業です。
だからこそ、個々の主張もあるし、アクも強い！（個性があるともいいます笑）

そんなドライバーを全体を考えて、まとめて安全に運行することは非常に重要なことです。
その上で、このリーダーシップというスキルはかなり重要なスキルです。

法令知識

運行管理者試験を受験するときにわかると思いますが、運行管理業務には様々な法令と向き合わなければなりません。
・貨物自動車運送事業法
・車両法
・道路交通法
・労働基準法
など

もちろん、すべて頭にいれるのは難しいでしょうが、最低限の法令は即答できるように覚えておかなければ最終的には、ドライバー、従業員が不幸になります。
だからこそ、運行管理者が法令に関する正しい知識が必要です。

トラックの知識

他の業界から来た人、若い人には、結構難しいですが、トラックの知識も運行管理者には必要な知識です。

整備管理者がいるからいいんじゃないの？という方もいるかも知れませんが、運行管理者であっても、このトラックの知識は必要です。

まず、トラックの知識がなければ緊急時の対応スピードが遅くなってしまいます。
トラックの運行は、常にトラブルがつきものです。

その場の状況判断、対応が、お客様の信頼を守れるかが運行管理者の腕にかかっています。

だからこそ、この場合は、このように対処する。もしかしたらファンベルトが、、、などを予測するためにもトラックの構造に関する知識は必要なスキルです。

健康管理の知識

トラブルは、トラックだけではありません。

そのトラックを運転する乗務員さんの健康上の理由で運行が遅れることもあります。

トラックの知識は、正直事前に予兆があることも有りますが、乗務員さんのトラブルはなかなか見極めることが難しいこともあります。
現場で起こってしまう怪我などのトラブルも多々有ります。

そんなときに、どうやって対処したら良いか、運行管理者の判断が重要になります。
ですので、トラックの知識と同じくらい健康管理の知識は重要なスキルです。

情報収集能力

運行管理者になった途端に、どうしても勉強不足になってしまうのが、この仕事の良くない所。

もちろん、定期的に講習会はあるものの、猛勉強するということは、試験に合格すればなくなります。

過去、受けて合格した先輩方は、２０年前に取得したけど、情報が新しくなっていなくて、過去の情報が正しいと思い込み、運行管理をしている方も少なくありません。

法律は日進月歩で変化します。

常に新しい情報を求めて、自分の知識をアップデートするスキルが必要です。

誠意を大切にする

最後に考え方です。

僕は、「誠意をもって対応する」ことが運送業界で生きていくなら重要です。

「どの業界も当たり前だし、そんなのみんな言ってるよ。」と思われるかもしれませんが、この業界は非常に横のつながりが大切になる業界です。だからこそ、誠意を持って何事にも対応することが大切。

お客様はもちろんですが、ドライバーさん、事務員さん、お客様、経営者。。。
様々な利害関係者がいますが、誠意をもって伝えれば、伝わります。

逆に、適当な返事や、曖昧なまま終わらせて「無責任な人」と思われたら、仕事も来ないし、誰からも信頼されなくなります。

最後に

常に時代に合わせて、必要なスキルは変わってきます。
ITスキルももうそろそろ必須のスキルになってくるでしょう。

最初から全てを持ち合わせている必要はありません。
ただ、少しずつでも着実に身につけていかなければ、一生身につかないスキルなので、一緒に勉強していきましょう！

ITスキルは、少しずつコラムに書いていきたいます！